【97cm・7.5kg自己記録】80cmで大喜びした直後、さらに怪物が来た――人生最大のカンパチとの10分超の激闘
2023年1月31日。
まだ空が暗いうちに港を出船し、仲間6人でチャーターした遊漁船は愛南方面のポイントへ向かった。

私が釣行でいつも思うことはシンプルだ。
「ボウズだけは避けたい。何でもいいから魚の顔を見たい。」
その日も、そんな気持ちでジグを海へ送り込んでいた。
しかし、この日は後に人生最大となるカンパチとの出会いが待っていた。
水深120m、朝から続くカンパチの時合い
ポイントの水深は約120m。
この日使用したタックルは次のとおりだ。
- ロッド:シマノ ゲームタイプJ S64-3
- リール:シマノ スフェロスSW 6000HG
- PEライン:3号
- リーダー:12号
- ジグ:龍牙 180g(赤金ゼブラ)
潮は比較的緩く、180gのジグでもしっかり底を取ることができた。
ワンピッチジャークで底から約30m付近まで探ると、50cm前後のネイリ(カンパチの幼魚)が次々とヒット。
船内には「今日は魚の活性が高いぞ」という空気が流れ、誰もが笑顔になっていた。
80cmのカンパチで「今日は最高だ!」
順調に釣果を重ねていた私は、ついに80cmクラスの立派なカンパチをキャッチした。
「今日は最高だ!」
そう思ったのを今でも鮮明に覚えている。
十分すぎる釣果だったし、この一本だけでも大満足だった。
周囲ではまだ魚が釣れ続いていたため、「もう少しだけやってみよう」と再びジグを海底へ送り込んだ。
まさか、その直後に人生最大の魚が待っているとは思いもしなかった。
同じアタリなのに、その後がまったく違った
午前9時から10時頃。
ワンピッチジャークで誘っていると、それまでと同じように「ガツンッ」とアタリが出た。
しかし、掛かった瞬間から様子が違う。
ロッドが深く絞り込まれ、ドラグが勢いよく悲鳴を上げる。
走る。
止まらない。
80cmクラスとは比べものにならないほどのパワーだった。
船内からは、
「サメじゃないか!?」
そんな声まで飛び交った。
だが、私は確信していた。
頭を振る感覚、走り方、ロッドを通して伝わる生命感。
「いや、この引きは違う。絶対にサメじゃない。カンパチだ。」
そう信じ、慎重にロッドを操作し続けた。
無理に止めず、走らせる勇気
リーダーは12号。
決して余裕のある太さではない。
無理に止めればラインブレイクの可能性も十分ある。
だからこそ、走る時は無理をせず走らせ、止まったタイミングで少しずつ距離を詰める。
焦らず、魚を弱らせながら丁寧に浮かせていく。
気付けば体感で10分を超えるファイトになっていた。
「こんなに引く魚は初めてだ。」
それが率直な感想だった。
腕には疲労が溜まり続けたが、ロッドを握る手だけは最後まで緩めなかった。
海面に浮かび上がった怪物
やがて深い海の底から、大きな魚影がゆっくりと姿を現した。
船上にいた全員の視線がその魚へ集まる。
そして次の瞬間――
「デカーッ!!」
思わず歓声が上がった。
同乗者が慎重にネットですくい上げ、無事にランディング成功。
船のデッキへ横たわった魚体は、圧倒的な存在感を放っていた。
間違いなく、この日最大の一尾だった。
実測97cm・7.5kg、自己記録更新

メジャーを当てると全長97cm。
重量は7.5kg。
紛れもない自己記録更新となるカンパチだった。
その日は最終的に、私一人でネイリを含むカンパチ9匹、ハマチ2匹をキャッチし竿頭となった。
船全体でもカンパチ25匹、ハマチ3匹という好釣果だったが、それ以上に心へ刻まれたのは97cmという数字だった。

嬉しさと達成感で胸がいっぱいになり、記念撮影では腕が疲れ切ってプルプル震えていたほどだった。
美味しくいただき、父も驚いた一匹
帰宅後は丁寧に締めて血抜きを行い、新鮮な状態で持ち帰った。
刺身、炙り、カマの塩焼き。
どれも絶品で、食べきれない分は知人へお裾分けした。
さらに父親へ魚を見せると、
「こんなデカいの、どうした!?」
と驚いた表情を浮かべていた。
その反応もまた、忘れられない思い出になっている。
97cmはゴールではなく、新たな目標
この97cm・7.5kgのカンパチは、私にとって人生最大の一匹だった。
だが、不思議と「これで満足」とは思わなかった。
むしろ、この魚を釣ったからこそ新しい目標が生まれた。
「いつか、この記録を超える。」
97cmという数字は、自分の限界ではない。
さらに大きな魚へ挑戦するための、新たなスタートラインだ。
そしてまた次の釣行でも、私は同じように思うだろう。
「ボウズだけは嫌だ。何でもいいから、まずは魚の顔を見たい。」
そんな気持ちで始まった一日が、人生最高の一匹との出会いにつながることもある。
だから私は今日も、期待を胸にジグを海へ送り込む。



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