遊漁船ジギングのジグは何g?場所・水深・潮で変わる重量の考え方

オフショアジギング

遊漁船でジギングを始めたばかりの人からすると、「ジグは何gを持っていけばいいのか」はかなり迷いやすいところだと思います。

水深が分かれば重さも決まる。最初はそんなふうに考えるかもしれません。

でも、実際に船でジギングをしていると、それほど単純ではありません。

同じ水深でも潮の速さは違います。船の流れ方も違います。使うジグの形でも沈み方や引き重りは変わります。ハイピッチとスローピッチでも、自分が扱いやすい重量はかなり違います。

さらに乗合船なら、自分だけ底が取れればそれでいいわけでもありません。左右の人が使っているジグの重さやラインの角度も見ながら、オマツリしにくい状態を作る必要があります。

だから私は、「水深○mなら○g」と一つの数字だけで決めることはしていません。

この記事では、私が遊漁船でジグの重さを決める時に何を見ているのか、乗船前から実釣中までの流れに沿ってまとめます。

あくまで私自身が実際の釣行でやっている判断です。海には毎回違う状況があるので、これが唯一の正解という話ではありません。

特に初めて遊漁船ジギングへ行く人には、「何gが正解か」を覚えるより、「何を見て重さを変えればいいのか」を知ってもらえたらと思います。

まず覚えておきたいのは「ジグの重さに絶対の正解はない」ということ

ジギング用のメタルジグには、100g、150g、180g、200g、250g、300g、350g、400g……とさまざまな重量があります。

では、水深100mなら何gが正解なのか。私は、この質問に一つの数字だけで答えるのは難しいと思っています。

水深はもちろん重要です。ただ、それ以外にも潮の速さ、船の流れ方、ジグの形状、釣り方、周囲が使っている重量など、実際にはいくつもの条件が重なります。

昨日まで300gで快適に釣れていた場所でも、今日は潮が速くて350gの方が扱いやすいことがあります。同じ日の同じ海域でも、潮が変われば途中から重量を変えることもあります。逆に、想定より浅いポイントへ移動することもあります。

釣りは自然相手なので、最初に決めた一つの重量に一日中こだわり続ける方が無理があります。大切なのは「今日は300gと決めたから300gを使い続ける」ことではなく、その時の状況に合わせて変えることです。

乗船前に船長へ「何gまで持っていけば対応できますか?」と聞く

初めて行く海域や初めて乗る遊漁船なら、私は事前に情報を集めます。

まず、その海域ではどのくらいの水深を狙うことが多いのか。そして周りの人がどのくらいの重量を使っているのか。ただし、実際に当日どのポイントへ入るかは、天候や潮、魚の状況などでも変わります。

そこで予約時など、乗船前に船長へ確認しておきたいのが、「何gまで持っていけば対応できますか?」ということです。

ここで大事なのは、当日の最初のポイントの水深を細かく聞くというより、必要になりそうな重量の範囲を把握しておくことです。船長から「300gまであれば大丈夫」と言われたなら、少なくともその情報を基準に準備できます。初めて行く場所で何も聞かず、自分の手持ちだけで何とかしようとするよりずっと安心です。

タックルについて分からないことを船の上で初めて聞くのではなく、事前に確認できることは電話の時点で確認しておく方がいいと思います。ジグの重量も同じです。

私はかなり広い重量を持っていく。でも初心者に同じ量は勧めない

ここで「では、実際に何gを何本持っていくのか」と聞かれると、私の持っていく量は初心者向けの参考にはならないかもしれません(笑)。

私は、船長から「300gまであれば大丈夫」と言われても、100〜450gくらいまで持っていくことがあります。さらに、それより軽いジグも数個入れています。

理由は単純で、海は予定どおりにならないからです。想像以上に潮が速くなることもあります。逆に船長から「浅場にいいポイントがあるからやってみる?」という話になることもあります。

また、軽いジグは浅場だけのためではありません。ベイトが小さい時に、ジグのシルエットを小さくして対応したい場合もあります。だから私は広く持っていきます。

ただし、これは釣行を重ねて手持ちのジグが増えてきた私のやり方です。初めてジギングへ行く人が、最初から100〜450gを大量に揃える必要があるとは思いません。まずは船長に必要な重量を聞き、その範囲を基準に準備する。そこから経験を重ねながら、自分がよく行く海域や釣り方に合わせて増やしていけばいいと思います。

出航したら最初のポイントの水深と潮を確認する

乗船前には「何gまで必要か」を確認します。そして出航した後、私は船長に最初のポイントの水深を聞きます。

船長はだいたい最初にどこへ入るかを考えて出航しているので、「最初は水深どれくらいですか?」と確認します。その時に、潮の速さも聞いておきます。

この二つが分かれば、最初に落とすジグの重量をかなり絞れます。もちろん、それでも実際に落としてみなければ分からない部分はあります。だから最初に選んだジグは「今日一日これでいく」という決定ではありません。あくまで最初の一投を始めるための選択です。ここから実際の海の中の状態を見て調整していきます。

最初に見るのは「底がはっきり取れるか」

ポイントに到着して船長から投入の合図が出たら、ジグを落とします。私が最初に見るのは、底が容易に取れるかどうかです。

着底がはっきり分かる。これはジギングではかなり大事です。根魚や青物など、底を基準にレンジを考えて釣るジギングでは、自分が今どこから誘っているのか分からなければ釣りが組み立てにくくなります。船長から「底から20mくらいまで」と言われても、そもそも着底が分からなければ、その20mを正確に始める基準がありません。

もちろん、マグロジギングのように中層の反応を狙い、必ずしも底を基準にしない釣りは別です。ただ、一般的な底を取って始めるジギングなら、底が分からない状態ではほぼ釣りが成立しないと私は考えています。だから初心者の人にも、まずは「底が取れているか」を大事にしてほしいです。

ラインの角度だけでは最初の一投を判断しない

ジグの重さを見る時、ラインの角度も重要です。軽すぎるジグは潮に流されやすく、ラインが大きく斜めに入ることがあります。

ただし、私はポイントに着いて最初に落とした時のライン角度だけを見て、すぐに「軽すぎる」とは判断しません。船長の「入れてー」という合図で全員が投入した直後は、船がまだ動いている場合があります。船をポイントへ合わせた直後だったり、惰性が残っていたりすれば、適正な重量を使っていても最初からラインに角度がつくことがあります。

そのため、一つの要素だけで判断しないようにしています。底が取れるか。ジグを動かした時にどう感じるか。少し時間が経った後のラインはどう入っているか。隣の人と比べて極端に違っていないか。いくつかの情報を合わせて見ます。

一度落としたら、数回動かしてジグのアクションを見る

たとえば最初に300gを選んだとします。底は取れた。でも、そこで「底が取れたから300gで正解」とは決めません。

私はそのまま数回上げ下げして、実際にジグを動かしてみます。しゃくった時にどう動いているように感じるか。潮を受けすぎていないか。自分がやりたいアクションを出せているか。

底は取れていても、少し扱いにくいと感じることがあります。そういう時は、一度回収して350gへ変えることがあります。50g変わるだけでも、底取りや操作感がかなり楽になることがあります。反対に、必要以上に重くして自分が動かしにくくなっているなら、それも考え直します。

つまり私にとって適正な重量とは、単に「海底へ届く重量」ではありません。底が分かり、なおかつ自分が狙った動きを出せること。そこまで含めて見ています。

ハイピッチは180〜200gくらいが一番やりやすい

ここからは完全に私自身の感覚です。

ハイピッチでしゃくるなら、私は180〜200gくらいが一番やりやすいです。この重量で問題なく底が取れる状況なら、カラーを変えたりジグを変えたりしながら、一日中全開でしゃくれます(笑)。

ハイピッチはロッドをしっかり動かしてジグを操作するので、重量が上がるほど身体への負担も増えてきます。私の場合、250gを超えてくるとかなり疲れます。もちろん体格やタックル、しゃくり方によって感じ方は違うので、「250g以上はハイピッチでは使えない」という意味ではありません。あくまで、私が一日釣りを続けることまで考えた時に、180〜200g付近が気持ちよく扱えるという話です。

ここもジグ重量を考える上で大切だと思います。一回しゃくれるかどうかではなく、その釣りを一日続けられるか。朝一番は元気なので重いジグでも全力で動かせます。でも、午後になって疲れてアクションが雑になってしまうなら、それが本当に自分に合った重量なのかは考えた方がいいと思います。

スローピッチなら300〜350gが扱いやすい

一方、スローピッチでは私の感覚がかなり変わります。私が扱いやすいのは300〜350gくらいです。

そしてスローピッチなら、450gを使ってもハイピッチで重量を上げた時ほど大きな違いを感じません。もちろん多少は重くなります。ただ、ハイピッチで250gを超えてきた時のような「一日これを全力でしゃくるのはきつい」という感覚とは違います。

このため、深い場所や潮が速い状況では、スローピッチの方が重いジグへ対応しやすいと感じています。水深が深くなった。潮が速くなった。底を取るために重量を上げなければならない。そうなった時、単純に同じ釣り方のまま重いジグへ交換するだけではなく、釣り方そのものとの相性も考えます。

ここも「水深○mだから○g」という表だけでは説明しにくい部分です。

同じ200gでも「引き重り」は全然違う

ジグのパッケージには重量が書かれています。でも、その数字だけを見て「200gなら全部同じくらいの負担」と考えると、実際に使った時の感覚とかなり違うことがあります。特にハイピッチでは、その差を強く感じます。

潮抜けのいいジグなら、少し重くても意外としゃくれます。反対に、潮を受けやすく引き重りの大きいジグだと、150gでもかなり疲れることがあります。数字だけを見れば150gの方が軽い。それでも実際に海中で動かした時には、もっと重い潮抜けのいいジグより身体への負担を感じる場合があります。

これはジグの形状による部分が大きく、正直なところ実際に使ってみなければ分からないこともあります。同じメーカーでも形状が違えば使用感は変わりますし、潮の速さでも変わります。だから、ジグの重量だけではなく「このジグは引き重りがどのくらいあるか」という感覚も、使い込むうちに自分の中へ蓄積されていきます。

スローピッチでは形状差をハイピッチほど極端には感じない

ジグ形状による違いは、スローピッチでもあります。ただ、私自身はハイピッチほど極端な差には感じません。

ハイピッチでは、潮抜けの悪いジグを連続してしゃくった時に「これはしんどい」とかなり分かりやすく出ます。スローの場合も潮の受け方やフォールの違いはありますが、重量による身体への負担という意味では、私にはハイピッチほど極端には感じません。このあたりも人によって感覚は違うと思います。

大事なのは、グラム数だけを見てジグを判断しないことです。「同じ200gなのに、こっちはすごく疲れる」と感じても、それがおかしいわけではありません。形が違えば水の受け方も違います。使っていくうちに、自分が一日扱いやすいジグが分かってくると思います。

乗合船では「自分だけ底が取れればいい」ではない

ここは初心者の人に特に知っておいてほしいところです。乗合船では、自分一人で釣っているわけではありません。左右にも釣り人がいます。だから、自分のジグだけ底が取れていれば何gでもいい、とは考えない方がいいです。

たとえば周りが300gを使っているのに、自分だけ250gを使う。250gでも底は取れる。操作もしやすい。それだけなら問題がないように見えます。

でも、自分のラインだけ潮に流されて角度が大きく違えば、隣のラインと交差してオマツリする可能性が上がります。オマツリは気をつけていても起こります。潮が複雑ならベテラン同士でも起こります。だからこそ、自分からオマツリを増やす原因を作らないことが大切です。

周囲の重量とライン角度を見て調整する

私は周囲と完全に同じ重量しか使わないわけではありません。隣の人が300gを使っていて、自分が250gを使いたいなら、お互いのラインがどんな角度で入っているかを見ます。250gでもラインの入り方に大きな差がなく、底も取れていて、操作にも問題がない。そう判断できれば、そのまま使うこともあります。

ただ、これは初心者には少し難しいと思います。潮の方向や船の流れ方を見ながら、左右のライン角度まで確認して「この差なら大丈夫」と判断するには、ある程度経験が必要です。だから最初のうちは、周りの人が使っている重量へできるだけ合わせるのが無難です。特に左右の人が何gを使っているか分かるなら、それはかなり参考になります。慣れてきたら、そこから自分の操作しやすい重量へ調整していけばいいと思います。

実際、私は乗合船で、自分から他の人へ絡ませることはかなり少ない方だと思います。もちろん、相手のラインが流れてきて絡まされることはあります。でも、自分のジグが大きく流れて相手へ絡んでいくことはあまりありません。これは特別な技術というより、常に自分のラインだけを見ているわけではないからです。隣のラインはどこへ入っているか。自分のラインはそれに対してどのくらい角度がついているか。周りは何gを使っているか。船がどう流れているか。そういう情報を見ながら調整しています。

ジギングはジグだけを見ていればいい釣りではありません。特に乗合船では、周囲を見ることも釣りの一部です。

潮が変わったら、さっきまでの正解に固執しない

朝は300gで快適に底が取れていた。だから午後も300g。そうしたくなる気持ちは分かります。でも、海の状況は一日の中でも変わります。潮が速くなれば、同じ300gでも底取りが難しくなることがあります。

経験を重ねてくると、「潮が変わってきたな」「そろそろ重くした方がいいな」というタイミングが感覚的に分かるようになります。私はそう感じたら早めに変えます。

ただ、初心者のうちは、そのタイミングが分からなくても当然です。そんな時は周囲を見て情報を集めます。周りの人が次々と重量を上げている。隣の人のラインより自分だけ大きく流れている。さっきより明らかに着底が分かりにくい。こういう変化があれば、自分のジグ重量を見直すきっかけになります。

「底が分からない」と思ったらすぐに重くしていい

初心者向けに一番分かりやすく言うなら、私はこれでいいと思っています。自分で「底が分からないな」と思ったら、すぐに重いジグへ変える。

底を基準にするジギングでは、着底が分からなければ釣りそのものが組み立てにくくなります。軽いジグの方が動かしやすそうだから。今日はこのカラーで釣りたいから。このジグでさっき当たりがあったから。そういう理由で同じ重量に固執して、肝心の底が分からなくなってしまう方がもったいないです。

300gで分かりにくければ350gにする。それでも厳しければ、状況に合わせてさらに考える。「重くしたら釣れなくなる」と決めつける必要はありません。まず、自分が釣りを成立させられる状態を作ることが大切です。

軽すぎるジグは避けたい。迷ったら底を確実に取れる方へ

ジグ重量に絶対の正解はありません。ただし、軽すぎる状態は避けた方がいいと思っています。特に乗合船ではなおさらです。

軽すぎるジグは潮に流されやすくなります。ラインが必要以上に斜めへ入り、隣の人とのライン角度に大きな差が出れば、オマツリする確率も上がります。一度オマツリすると、ほどく時間が必要になります。ひどければラインを切ることもあります。

前の記事で「とにかくジグを海の中に入れている時間を増やすことが大事」と書きましたが、オマツリが増えれば、その時間はどうしても減ってしまいます。軽すぎるジグを無理に使い続けることは、周囲へ迷惑をかける可能性だけでなく、自分自身の釣る時間まで減らすことにもつながります。

だからこそ、迷った時にはまず底を確実に取れることを優先した方がいいと思います。もちろん、重ければ重いほどいいわけでもありません。必要以上に重くすれば、釣り方によっては操作しにくくなったり、疲れたりします。

大事なのは「とにかく重くする」ことではなく、底が容易に取れる、周囲とライン角度が大きくズレない、自分が狙ったアクションを出せる。この状態を作れる重量を探すことです。初心者なら、まずは船長や周囲の経験者が使っている重量を参考にしながら、この範囲へ近づけていくのが分かりやすいと思います。

カラーを考える前に、まず釣りが成立する重量を選ぶ

ジグを選んでいると、どうしてもカラーが気になります。シルバーがいいのか。赤金がいいのか。グローがいいのか。その日の当たりカラーは何なのか。

カラーを考えるのもジギングの楽しさですし、私も状況に合わせて変えます。でも、初心者が最初に優先するなら、私はカラーより重量だと思います。

どれだけ釣れそうなカラーでも、底が分からなければ狙ったレンジを正確に通しにくくなります。周囲より大きくラインが流れていれば、オマツリも増えます。まず釣りが成立する重量を選ぶ。その上でカラーやジグの種類を変える。この順番の方が分かりやすいです。

ベイトが小さい時は軽いジグが選択肢になることもある

ここまで「軽すぎるのは避ける」と書いてきましたが、軽いジグそのものが悪いわけではありません。状況によっては、あえて軽いジグを使いたいこともあります。その一つが、ベイトが小さい時です。

私は100gより軽いジグも数個持っていくことがあります。浅場へ移動した時にも使えますし、ベイトのサイズに合わせてシルエットを小さくしたい時にも選択肢になります。

ただし、これも潮や水深に対して底が取れることが前提です。「小さいベイトだから軽いジグ」と重量だけを下げて、底が全く分からなくなれば本末転倒です。最初から全部を覚える必要はありません。経験を重ねる中で、自分の選択肢を増やしていけばいいと思います。

ジグ重量は「数字」ではなく海の中を感じるための調整

長くジギングをしていると、ジグの重さを変える判断はだんだん感覚的になってきます。

底を取った瞬間。しゃくった時の抵抗。フォールしている時のライン。潮の速さ。船の流れ。隣の人のライン。こうしたものを見ながら、「ちょっと軽いな」「このままなら大丈夫」「次の流しは50g上げよう」と判断します。だから、その感覚を全部数字だけで説明するのは難しいです。

でも、初心者の人が最初からその感覚を持っている必要はありません。最初はもっと単純で大丈夫です。

船長に必要重量を聞く。最初のポイントの水深と潮を確認する。周囲の重量を見る。底が容易に取れるか確認する。数回動かして操作しやすいか見る。底が分からなくなったら重くする。周囲とライン角度が大きく違うなら調整する。

これを繰り返していけば、少しずつ「自分で判断できる範囲」が増えていきます。

最初から正解を当てる必要はない

初めてジギングへ行くと、最初から正しいジグを選ばなければいけないように感じるかもしれません。でも私は、最初の一投で正解を当てる必要はないと思っています。

実際、私自身も最初に300gを落として、数回動かしてから回収し、350gへ変えることがあります。それでいいんです。

海の中は、船の上から完全には見えません。落としてみて初めて分かることがあります。大事なのは、合っていないと感じた時に変えられることです。「最初にこれを選んだから」「昨日これで釣れたから」「このジグが好きだから」と一つの重量やジグにこだわりすぎると、状況の変化へ対応しにくくなります。

釣りは自然相手です。変わる海に合わせて、自分も変える。そのくらいの感覚でいいと思います。

まとめ|正解の重量を覚えるより、変える基準を覚えよう

「遊漁船ジギングでは何gのジグを持っていけばいいですか?」

この質問に、私は一つの数字だけでは答えられません。行く場所で変わります。水深で変わります。潮で変わります。ジグの形で変わります。ハイピッチかスローピッチかでも変わります。そして乗合船なら、周囲が何gを使っているかも重要です。

だから、初心者の人に覚えてほしいのは「水深○mなら絶対○g」という答えではなく、重量を変えるための基準です。

乗船前には船長へ、何gまで持っていけば対応できるか聞いておく。出航後は、最初のポイントの水深と潮を確認する。実際に落としたら、まず底が容易に取れるかを見る。数回動かして、自分が狙ったアクションを出せるか確認する。周囲の重量とライン角度を見る。潮が変わって底が分からなくなったら、同じ重量に固執せず変える。特に初心者のうちは、軽すぎるジグを無理に使わない。

これだけでも、かなり釣りやすくなると思います。

私自身、ハイピッチなら180〜200gくらいが一番やりやすく、スローピッチなら300〜350gくらいが扱いやすいと感じています。でも、それは私の身体、私のタックル、私のしゃくり方での話です。同じ数字をそのまま誰かの正解にはできません。

自分が底を取れて、ジグを動かせて、周囲とも合わせられる。その重量が、その時の自分にとって使いやすい重量です。そして海が変われば、その答えも変わります。

最初から完璧に判断できなくても大丈夫です。周りを見て、船長の話を聞いて、一度落としてみる。違うと思ったら変える。それを繰り返しているうちに、ジグを落とした時の感覚から少しずつ海の中が分かるようになってきます。

ジグの重さに絶対の正解はありません。だからこそ、一つの重さにこだわりすぎない。そして、軽すぎて底も取れず、オマツリばかりになる状態だけは避ける。私はそれが、遊漁船ジギングでジグ重量を選ぶ時の一番大事な考え方だと思っています。

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